小田原近郊でジャンボタニシ生息域の拡大に懸念

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ・5センチを越える個体)

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ・5センチを越える個体)

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 小田原近郊で田植え直後のイネを食害するジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の生息域の拡大が見られ懸念されている。

つぶしたジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)

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 生態系被害防止外来種リストに選定され、国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」では選定種の1種とされている「ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)」。水田や農業用水路に生息して、田植え直後のイネを食害し収量低下をもたらす可能性が高い。

 2016年に初めて酒匂川水系でも侵入が確認されていた。現在までのところイネへの被害は無いと見られているが、今後、生息数が増えれば被害が懸念される。神奈川県農業技術センターも2016年8月に「スクミリンゴガイの被害が拡大している」と注意を呼び掛けている。

 「ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)」には寄生虫の恐れがあるとされており、発見しても素手で触らないようすることが大切。卵塊(らんかい)はピンク色で神経毒の「PcPV2」で満たされているとのこと。

 「ジャンボタニシ」と呼ばれることが多いが、タニシとは異なる。見分ける方法は「触角が長い」、「つぶすと身がピンク色」など。生息地では、用水路のコンクリートなどに鮮やかなピンク色の卵を産み付けるので確認できるという。

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