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神奈川西部で防災意識高まり-各市町で海抜表示の設置

標高60メートルの表記

標高60メートルの表記

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 東北大震災を受けて、小田原箱根地域でも災害から命とコミュニティーを守ろうとする意識が高まっている。

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 神奈川県では東日本大震災1周年にあたり、黒岩祐治神奈川県知事、神奈川県市長会会長の服部信明茅ヶ崎市長、神奈川県町村会会長の山口昇士箱根町長の三者連名によるメッセージを発信した。

 犠牲になられた方々と被災された方へのご冥福とお見舞い、神奈川県及び市町村としてできる限りの支援の約束、そして神奈川県の防災と減災対策に取り組む内容。

 神奈川南西部に位置する小田原・箱根地域。太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートが錯綜、さらに小田原市を分断する国府津一松田断層が存在しているため、東海地震、南関東地域直下の地震などが指摘されている。歴史的に見ても、小田原一帯には大きな地震が襲っている。関東大震災では、関東で最大級の揺れが小田原を襲った。また津波の来襲についても記録が残っている。

 各市町では地震と津波への対応を急いでいる。中でも津波に対しては3.11の教訓から海岸地域や避難区域などで海抜を掲出し津波への意識を高めている。

 中井町では、広域避難所に当てられている中井中学校と中井中央公園の入り口に標高が掲出されている。この地域は中井町の災害発生時の避難拠点となるエリアにあたり「標高60メートル」の文字が心強く感じられる。なお、神奈川県の地震防災対策強化地域は、小田原市を含む県西地域の8市11町が指定されている。

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