箱根明星ヶ岳で強羅大文字焼きの準備-点火まであとわずか

強羅を見下ろす明星ヶ岳の「大」の字の真ん中で記念撮影。

強羅を見下ろす明星ヶ岳の「大」の字の真ん中で記念撮影。

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 箱根山系の明星ヶ岳(標高924メートル)で8月10日、強羅夏祭り大文字焼の準備作業が行われた。

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 作業は、毎年8月16日に開催される強羅大文字焼の管理を行っている宮城野青年会によるもの。

 早朝から17人の地元有志が集まり、草刈機や鍬(すき)などを持ち明星ヶ岳を登った。生い茂る草木を「大」の字に刈り取った後、輪郭に沿って約210本の竹筒を打ち入れる根杭(ねくい)が行われた。ふもとからきれいに見える状態を想定しながらの作業は、長年の経験が必要となり慎重に竹の角度や間隔を決め山に打ち込む。

 当日は、この竹筒に長さ3メートルほどの乾燥させた箱根産の篠竹を入れ重油を撒き、約100人による火付けが行われる。

 「約2カ月、計7回の準備作業を終え、いよいよ本番を迎える。この『大』の字は、早朝から休みを返上して手伝ってくれたみんなの思いが詰まっている」(同会会長の勝俣大輔さん)

 副会長の桜井雄一さんは「ここ3年の間、8月16日は天候が不安定で、時間をずらしての点火になっている。今年こそ観光客や地元住民のためにも時間通りに点火できたら」と話す。

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