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小田原のミカン農場が隣接地で「極早生みかん」植え付け 耕作放置地活用で

杉崎翔太さん(左)と父で杉崎農場代表の杉崎隆重さん(右)

杉崎翔太さん(左)と父で杉崎農場代表の杉崎隆重さん(右)

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 小田原市曽我大沢にある杉崎農場が現在、小田原市の補助事業を活用して耕作放棄地の解消に取り組み始めている。

新植されたミカンの苗木

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 農業従事者の高齢化や後継者不足などの理由により耕作が行われない耕作放置地は神奈川県西部でも増加しつつあり、数年で荒廃地へと変貌してしまう。荒廃地には、イノシシがすみ着き、周辺のミカン園が被害を受け、耕作放置地や荒廃地がさらに拡大するという悪循環も起きている。

 曽我大沢地域でもミカン園の耕作放置地が増えていることを心配している杉崎農場の杉崎翔太さんは、隣接する1000平方メートルを借り、木を伐採して開墾。極早生(ごくわせ)ミカンを117本植え付けした。品種は「ゆら早生(わせ)」で、着色が良く高糖度の特徴がある品種。

 杉崎農場では代々、11月~12月に収穫する品種を木箱に入れ土壁の蔵の中で貯蔵してから出荷する「土壁貯蔵ミカン」を生産・出荷してきた。近年、気候や消費者のライフスタイルの変化から10月~11月に収穫してすぐに出荷できる新品種の導入を進めていた。隣接地での新たな品種の収穫までは5年程度かかるが、今から進めることで将来の生産体制の安定化につながるという。

 杉崎さんは「父の協力を得て作業を加速させた。将来のことを考えて手を打った。ミカン農家として生き続けるためでもある」と先を見据える。

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