箱根・仙石原で9月4日、自然フィールド観察会と講演会が開催される
星槎大学が展開しているイベント「セイサみらいサロンⅢ・はこね・おだわら自然資本なりわい経営塾」の一環。当日は、「ブリの森づくりプロジェクト」会長で「小田原山盛の会」メンバーの川島範子さんが案内人として参加。「シカと共存しながら水源林・魚付林を保全することは可能か」をテーマに、仙石原の現場に出向く。
箱根の山々を調査し定期的な観察をしている川島さんをはじめ、講師に元東京農工大森林生物保全学研究室・元丹沢大山学術調査副団長の古林賢恒さんを招き、林の専門家からの助言と知見を学ぶ。
鳥獣保護区に指定されている仙石原はシカの天国になりつつあり、天然記念物の湿原植物群落も柵で保護しなければならない状態。箱根の現実を目で見て、体で感じて将来を考える自然観察会を目指す。
当日は、星槎大学箱根キャンパスに集合し車に分乗し出発(13時30分)。台ヶ岳のブナ巨木見学し、温泉供給歩道周辺散策して箱根キャンパスに戻り、キャンパス内で森林の見方、人工林の見方、土壌、草原はパイオニア植物、シカのえさ場などを学ぶ。
川島さんは「女性のきこりになった気持ちで箱根の山を観察し調査してきた。箱根の森は財産。今回の観察会が箱根の森を守り続ける活動を加速してもらえれば」と期待を寄せる。
参加費は500円(団体保険料含む)。参加者は虫対策のほか、歩きやすい靴、帽子、傘、雨具、飲み物、休憩時の敷物、要持参。