「今年も東洋大の柏原がドラマを作る」との推測通り、3位で襷(たすき)を受け取ったあと、箱根の登りが始まる風祭・入生田あたりからスピードを上げ、東海大、早稲田に追いつき3年連続で往路優勝を果たした。
その走りは、昨年春のケガで苦しんだイメージを払拭。懸命に走る姿に多くの人々が「がんばれ柏原」の声援をかけた。期待に応えた柏原は、登りに入ってからスピードを上げ、5区後半で東海大と早稲田を抜き去りゴールした。
箱根町の住民ホールでは関東学生陸上競技連盟の協力を得て、各大学のユニフォームなどを展示する「箱根駅伝展」を開催してきた。同展示会に多くの市民が立ち寄り、自分の応援する大学チームのユニフォームなどを写真に納めたりしていた。「新しい年は箱根駅伝から始まる」と思う人は多い。
今年も劇的な逆転劇。声をからして声援する人々が沿道にあふれた。全力で走る選手から「元気」と「勇気」をもらって小田原・箱根に新年が訪れた。