小田原で新たな起業スタイルを推進する「『第3新創業市』プロジェクト」が8月14日に始動した。主催は小田原箱根商工会議所。
同プロジェクトのリーダーを務める齊藤修一さんは「窮屈で埋没してしまう都心、遠すぎて冒険過ぎる地方でもない。第3の選択肢がある。これが新しい第3の創業」と目を輝かせる。
齊藤さんによれば、東京から新幹線で約30分。この距離感が重要になるという。「都会と田舎のあいだぐらいのちょうどいい環境で、自分らしく起業する。好きになれるまちで、好きな仕事をする。そんな起業スタイルを、小田原・箱根が応援する体制が整った」と話す。
始動前夜の13日には前夜祭が「旧三福」で行われ、「第3新創業市」「創業」などをテーマに創業経験者を交えたフリーディスカッションが行われた。
始動する14日には、キックオフイベントが 小田原駅前の「HaRuNe小田原」うめまる広場で開催された。当日は、同プロジェクトの目指す方向性や、秋から開催を予定している「創業塾」のカリキュラム発表などが行われた。
同イベントでは、森川正信さん(mass×mass 関内フューチャーセンター・クリエイティブディレクター)、市来広一郎さん(machimori 代表取締役、atamista 代表理事)を迎えてパネルディスカッションも開催された。
同プロジェクトサブリーダーの山居是文さんは「小田原箱根から夢のある起業ができるための環境作りが一歩進んだ。多様な価値観、多彩な能力、多岐にわたる企業活動を受け入れる準備ができ始動をはじめた」と先を見据える。