箱根園(箱根町元箱根、TEL 0460-83-1151)の芦ノ湖畔に咲く「湖畔の一本桜(大島桜)」が七分咲きとなり、4月20日からの週末に見頃を迎える。
鑑賞する人々の目に桜の美しさと、心に堂々とした優雅さを感じさせている同桜。箱根園の湖畔にあり雄大な姿で春を告げている。樹齢100年、枝張り22メートル、幹回り5メートル、樹高約12メートル、幹周り約70メートルという樹勢で、まるで桜の山のような容姿が人々を引きつけている。
「湖畔の一本桜」について、同園支配人の篠原竜彦さんは「実は一本桜と呼んでいるが、5本の大島桜を植樹。5本が互いに助け合って1本の桜として美しさを見せてくれている」と話す。
湖畔にシンボルとなる桜を植えようとなった際、「ソメイヨシノ」と「江戸ヒガンザクラ」が候補になったが、樹命と標高のことから「大島桜」に決定。気候や環境が近い伊豆から60年前に移植されたという。篠原さんは「淡い紅白色の桜を楽しむだけでなく、湖畔で生き続けている樹木の力強さを感じてもらえれば」と話す。