箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原、TEL 0460-86-3111)で2月22日、「大王松感謝祭」が行われた。
2月22日を「當(ふ)當(ふ)當(ふ)」と読み、自然に笑顔になるとされる日に、幸福を授かるといわれる「大王松」に感謝と祈願をする同感謝祭。
大王松はマツ属の中で最も長い葉を持つことからその名が付いたとされ、葉の長さは20~30センチ、樹高は20メートルほどに育つ。古来より「松」は豊穣と平安をもたらす神霊が木を伝い降臨すると信じられ、人々から神聖な木と崇められてきたという。
特に「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれる大王松の3本の松葉は大変珍しく、身につけていると幸運が訪れるといわれている。また、「知恵」「慈悲」「真心」を授かるとの言い伝えもある。
当日は、「園内に育つ大王松(だいおうしょう)から、より多くの聖なるパワーが授かれるように」との願いから、箱根神社の小澤宮司によって祈祷が執り行われた。式典後半では、来館者とともに乾杯で祝い、祈祷した大王松の松葉は専用のケースに入れて参加者に進呈された。