小田原と箱根地域で実施される花火大会の数は多く日本でも有数の激戦区。今年は各主催者が趣向を凝らしており、準備にも一段と熱が入りはじめた。
トップを切って7月26日に開催されるのが「伊豆湯河原納涼花火大会」。ここでは、遠州に古くから伝わる「手筒花火」の迫力ある古典花火が、遠州手筒花火保存会の協力で打ち上げられる。サンバパレードでスタートして手筒花火でクライマックスを迎える趣向になっている。
同じ湯河原でも神奈川県側で行われるのが、「湯河原やっさまつり」の花火大会。まつりは8月2日~3日に開催されるが花火大会が行われるのは3日の夜。今年も4,000発を打ち上げる。「湯河原の海に咲く4,000発の花火は圧巻。40分間のうちにすべてを打ち上げるので目を離さないようにしてください」と語るのは、湯河原町観光課の小山浩之さん。「開催まで1カ月を切ったのでまつりと花火の準備に忙しい」とも。
箱根の花火と言えば芦ノ湖。芦ノ湖の花火は、「芦ノ湖夏祭りウィーク」として7月31日から8月5日まで連続6日間にわたって打ち上げられる。打ち上げる花火の総数も14,500発にのぼり参加者も多い。多くの人が安心して楽しめるように準備に余念がない。
「花火大会への賛助金に協力すると、お礼に花火大会特設観覧席にご招待します」と呼びかけているのは、小田原市観光協会が主催する「小田原酒匂川花火大会」。「ナイアガラ支援寄付金」と呼ばれているもので、寄付金は1口20,000円で何口でも申し込みできる。協力者は1口に付き1テーブル(指定・6人掛け)の特設観覧席に招待される。すでに問い合わせも多いという。
夏の風物詩となっている花火。大空に舞い上がる光が小田原、箱根、湯河原の夏を彩る。