農家の高齢化と労働力不足による耕作放棄地を借り受けてミカン畑を再生する市民グループが、活動を加速化させている。
同活動を推進するのは、グループ「かなごてファーム」。「神奈川」と「御殿場」の地名から命名され、組織内に「みかん再生プロジェクト」を立ち上げて賛同する仲間と共にミカン畑をよみがえらせている。
同グループ共同代表の小山田大和さんは「ミカン畑を再生すると山がよみがえってくる。山がよみがえると地域が元気になる。そして、参加した人々が生き生きとしてくる」と話す。
ミカン畑は傾斜地が多く高齢になると畑の維持が難しくなり、やむを得ず畑が荒れているケースが多い。「この地域だけでも170ヘクタールもある。これを活用して生産力を高め販売チャネルにまで広げていくことも視野に入れる」と小山田さん。「6次産業化により、地域に人と商品と利益を循環させていきたい」と今後の活動を見据える。