真鶴町とKDDIの進めている森林保全活動が、多摩美術大学の学生の協力で「真鶴スマート魚つき林」プロジェクトを立ち上げた。
魚介類の生息・生育を助ける森林を森林法で指定する「魚つき保安林」。真鶴町では、保安林の保護と活用を行い、併せて町の活性化を目指す。プロジェクトのスキームは、真鶴町の持つ自然、KDDIのIT技術、多摩美術大学の自由で発想力の高いアイデアを融合させる「産官学連携プロジェクト」となる。
4月26日は、多摩美術大学の学生ら22人がフィールド調査のため真鶴町を訪れた。真鶴町地域情報センターでは、宇賀一章(うが かずあき)町長のあいさつ、公益財団法人のオイスカから「真鶴スマート魚つき林」プロジェクトについてのオリエンテーションを行った。
船による三ツ石海岸や魚つき保安林の視察、保安林に入ってのフィールド調査、朝市の体験なども行い、参加した学生は、「魚を育てる森として昔から町民に大切にされてきた『魚つき保安林』の豊かさを体感することができた」と話す。
現在、「真鶴スマート魚つき林」プロジェクトでは現地視察を踏まえてワークショップでアイデアの創出作業に入っている。