箱根登山鉄道は5月20日、箱根の初夏の風物詩となっている「夜のあじさい号」の予約受け付けを始めた。
「あじさい電車」は、箱根湯本駅から終点の強羅駅までの沿線に咲く約1万本のアジサイが見ごろを迎える6月中旬~7月中旬に運行しており、アジサイの見せる「昼」と「夜」の違った風情が人気を集めている。
中でも全席指定の「夜のあじさい号」は、夜間の18時30分~22時の時間帯に沿線7カ所をライトアップし、各ポイントでは車内の照明を落とし、徐行や停止を繰り返しながらゆっくりと走行する。「宮ノ下駅」では約10分間停車し線路際まで降りて間近でアジサイ鑑賞ができるほか、電車をバックに写真撮影することもできる。
同社鉄道部の浅野秀光さんは「土曜・日曜に比べ平日はまだ空きがあるので、ぜひ『夜のあじさい号』で闇夜に浮かぶ幻想的なアジサイの姿を堪能していってほしい」と話す。
運賃は大人600円、小人400円。予約受け付けは月曜~金曜9時30分~17時。ライトアップ期間中、利用客には特製うちわを進呈する予定。問い合わせは予約センター(TEL 0465-32-8787)まで。