伊豆箱根鉄道が運営する「大雄山線」(小田原駅~大雄山駅)が90周年を迎え、大雄山駅で11月7日に「開業90周年記念イベント」を開催した。
開創以来600年の歴史をもつ関東の霊場「大雄山最乗寺」の参詣客の利便性を図るために、1925(大正14)年10月15日に運行が開始された同路線。小田原(現在の広小路あたり)から大雄山までを運行し、最乗寺への参拝客に喜ばれ「参詣鉄道」と呼ばれた。
記念イベントは大雄山最乗寺による祈祷で始まり、南足柄市立足柄台中学校吹奏楽演奏、ささら踊り、足柄ばやし、神奈川県立足柄高校軽音楽演奏などが行われた。同社の名誉宣伝部長に任命されているDJ・HAGGYさんが司会進行を担当しトークショーも担当した。
同会場では鉄道イベントとして、コデ165系と5000系の連結車両を停留し車内を開放したり、洗車乗車体験の実施、キンタローマン・よいしょの金太郎・梅丸など地元キャラクターとの記念撮影や、大雄山線の昔の写真や使用品・乗車券の展示などが行われた。
同社の広報担当・杉原理恵さんは「90周年を記念してドアラッピングした電車を来年の10月31日まで運行。大雄山線は小田原市の小田原駅~南足柄市の大雄山駅の9.6キロを結ぶため、ドアラッピングのデザインは小田原市の観光PRキャラクター『梅丸』と南足柄市の『よいしょの金太郎』をモチーフにした。ぜひご覧いただきたい」と話す。「90周年を迎えられたのは、地域の方々のお引き立てがあったからこそ。次なる100年に向けて地域を盛り上げていければ」とも。