湯河原町の冨田幸宏町長が11月16日、東京のイタリア大使館に、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使を表敬訪問した。
訪問では、今年9月16日に冨田町長とティヴォリ市のジュゼッペ・プロイエッティ市長との間で調印が行われた、湯河原町とイタリア・ティヴォリ市との友好親善都市提携を報告した。
ローマの東約30キロに位置するティヴォリ市は、温泉保養地として知られ、湯河原との共通点も多い。古代ローマ時代にはハドリアヌス帝や多くの貴族たちによって別荘が営まれ、ヴィッラ・デステ(エステ家の別荘)とヴィッラ・アドリアーナ(ハドリアヌスの別荘)の2つがユネスコの世界遺産に登録されている。
訪問で冨田町長はドメニコ大使に調印書を見せ、現地での様子やティヴォリ市内にある温泉施設などの感想を伝えたほか、「今後もティヴォリ市と、文化交流や食・観光などを通したさまざまな交流を深めていきたい」と話した。
ドメニコ大使は「実りの大きい訪問だったと感じ、うれしく思う。今後は、両市町の交流が家庭レベルにまで広がり、お互いの良い所が引き出せるような交流につながることを期待する」と話した。