箱根写真美術館(箱根町強羅、TEL 0460-82-2717)で現在、ブルース・オズボーンさんの写真展「OYAKO~過去と未来を繋ぐ物語~」が開催されている。
アメリカ人写真家ブルース・オズボーンさんがライフ・プロジェクトとして撮り続けている「親子」。30年で4500 組以上にもなり、同展ではその膨大な作品から一部を展示する。
ブルース・オズボーンさんが親子を撮り始めたきっかけは、1982年に一人のパンク青年の撮影を依頼され、青年の違った面も見てみたいと「親子」で撮ることを提案したことに始まる。以来、多くの「親子」の撮影を通して、親子関係の中に日本の文化を見いだし、人間の基本である「親と子」の関係そのものにも興味を持ち始めた。「親が過去の時代を引き継ぎ、子は未来につなぐ。親子を撮影することで、一枚の写真に過去と現代と未来が見えてくる」という。7月第4日曜日を「親子の日」として提唱し、さまざまな活動も行っている。
同館学芸員の遠藤詠子さんは「神奈川県三浦郡葉山在住のブルース・オズボーンさんの作品を見ていただき、『親子』を再認識していただくきっかけとなれば。18日15時からオズボーンさんも来館し、ガーデンパーティーを開く。ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=500円、小中学生=300円。ガーデンパーティーの参加費は通常入館料500円(1ドリンク付き)。火曜休館(祝日を除く)。6月2日まで。