下中小学校4年生が、小田原市環境部・環境事業センターと地元自治会とが協働し「中村原埋立処分場」で栽培している菜の花の収穫を体験した。
3年生だった昨年10月に蒔いた菜種(なたね)の「ナナシブキ」が3月に開花し、5月には種を付けていた。5月23日に「手がり」で収穫し「竿がけ」と「天日干し」を行い、5月28日に手作業で「脱穀作業」をして一連の体験学習が終わった。
同センターでは、「菜の花プロジェクト」として、処分場、休耕田、荒地・空地などを利用して菜の花を栽培し、菜種から油を採り、食し、使用済みの廃食用油からBDF(バイオディーゼル燃料)を精製。ごみ収集車の燃料として活用する資源循環サイクルへの取り組みを進めている。
今回の体験学習でも小学生にBDFを使用する「ごみ収集車」の紹介もおこない「資源循環サイクル」をわかりやすく解説した。
同センターの杉崎正明さんは「資源循環のモデル事業に小学生が環境学習の一環として参加した。菜の花の栽培や収穫に関わることで、地産地消や資源循環など環境問題に関心を持ってもらえれば、その意味は大きい」と話す。