旧閑院宮別邸緑地に立地する「強羅花壇」(箱根町強羅)が現在、客室「名月」をリニューアルして1カ月が過ぎ、順調な稼働率を見せている。
創業時の面影をとどめる離れの同客室。リニューアル工事では、木造平屋瓦葺きの母屋に東屋形式の露天風呂を増築し、装いも新たにした。室内は20畳の和室に、大きめのベッド2台やソファ、リラックススペースを備える。客室から連なる月見台と総檜造りの露天風呂は庭園を高台より望み、大文字山の山並みも一望できる。
食事は、隣接する旧宮家別邸「懐石料理花壇」の個室に用意し、趣のある空間で食事を味わう趣向となっている。本館のプールや浴室利用の際には本館と結ばれている渡り廊下を利用する。
同旅館営業企画担当者の光永己積さんは「スチームサウナ付きのシャワー室や静かな最新式の床下空調設備なども好評で、利用された方が喜ばれている。離れで静かにリラックスできる和空間での滞在を楽しんでいただければ」と話す。
利用料金は、1泊2食付き・1人=7万5,000円(1室2人利用の場合)。