箱根町は観光振興を目的として12月24日、JTBグループのJTB国内旅行企画（東京都品川区）と「包括的連携協定」を締結した。

12月24日に行われた連携協定の締結（湯本富士屋ホテル レインボープラザ・写真提供＝箱根町）

　外国人受け入れ目標2000万人を目指す活動に連動し、インバウンド対策を中心に国内外の観光客誘客と地域経済活性化を図ることを目的とした同連携協定。箱根町の山口昇士町長とJTB国内旅行企画の大谷恭久社長が調印した。

　年間2000万人の観光客入町を果たした「箱根町」は、より質の高い観光地づくりを目指すとともに、国内外から更なる観光客の誘客を図るために、全町を挙げて取組体制を整備していく。併せて、地域経済を活性化する地域交流事業に注力している「JTB国内旅行企画」は、地域の観光資源を活用し交流人口を増やし地域経済を活性化することを目指す。

　「両者が協定を締結することで、より質の高い観光地をつくり、地域の交流人口が増加し地域経済に貢献する」と話すのは、同町企画観光部観光課の吉田功さん。「箱根町は『HOT21観光プラン』を実施しているが、この協定締結によりプランが加速することになる」と期待する。

　具体的には、観光立町「箱根・HAKONE」の更なる活性化に向けた観光振興の仕組みづくり、訪日外国人向け「価値向上策」の強化、付加価値の高い周遊型・着地型商品・プログラムの造成・販売などを軸にして展開する。

　吉田さんは「今年の5月30日より両者で詰めてきた協定。なによりも箱根を訪れてもらった人々に感動してもらえるように協力していきたい」と意気込みを見せる。