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フォトグラファー山本まりこさんが作品展「熊野古道を歩いています。」

熊野古道を歩き続けて撮影を続ける山本まりこさん

熊野古道を歩き続けて撮影を続ける山本まりこさん

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 神奈川県二宮町で築80年の古民家に暮らすフォトグラファーの山本まりこさんが10月27日より、作品展「熊野古道を歩いています」をソニーイメージングギャラリー銀座で開催している。

「熊野古道を歩いています。」より

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 本宮、新宮、那智の熊野三山をつなぎ参詣者が利用した熊野古道。5つある中で、田辺から熊野本宮までの「中辺路(なかへち)」、田辺から那智・新宮までの「大辺路(おおへち)」、高野山から熊野本宮までの「小辺路(こへち)」が、世界遺産に登録されている。

 山本さんが熊野古道を歩くようになったのは、撮影会の講師を頼まれたことがきっかけ。歩く中で「熊野古道のすばらしさをレンズを通して表現したい」と思うようになったという。山本さんは、風通しが良いという意味を持つ言葉「airy(エアリー)」をコンセプトにしており、熊野古道が山本さんの表現ごころと共鳴した。

 2011年から熊野古道に通い出し、2014年秋より「伊勢路」を歩き始め2016年5月3日に約170キロメートルを踏破。現在は「中辺路」を歩き約240キロメートルの地点に到達。撮影した写真は6万枚を超えている。作品展では、熊野古道の自然を淡い色使いで絵のように撮り、その中に集落、道、滝などをシャープに表現した作品を展示。初日に訪れた人からは「穏やかな気持になれた」「癒やされた」「熊野古道に行ってみたくなった」などの声があり好評。会場で販売しているファースト写真集「熊野古道を歩いています。」(日本カメラ社)を購入する人も多い。

 建築設計の会社に就職するも「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持ってひとり旅に出て写真家に転身。東京世田谷を離れて神奈川県二宮町に移住し創作活動を続けている。「二宮町は3万人弱の人が住む海の町。私にはちょうど良い大きさの町」と山本さん。創作意欲を維持する大切な場所となっている。

 展示時間は11時~19時。11月9日まで。

※古道名に表記ミスがありました。修正してお詫びいたします。

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