堀江貴文さんが主宰する「ゼロ高等学院(ゼロ高)」が鹿島山北高校(足柄上郡山北町中川)と教育提携して設立された。第1期は10月1日、開校する。
堀江さんは以前より「学校教育を根底から考え直す」との考えと意欲を持っていた。今回設立された「ゼロ高等学院」はそれを具現化したもので、座学より行動や体験を重視したカリキュラムを用意する。
「ゼロ高等学院」は文部科学省が定める教育を施す高等学校ではないため、教育提携する鹿島山北高校・通信制課程の修了をサポートするスキーム。これにより高校の卒業資格の取得が可能となる。併せて、「ゼロ高等学院」では、堀江さんの知見とHIS(堀江貴文イノベーション大学校)、さまざまな有識者や実業家のネットワークを生かしたプロジェクト活動への参加がカリキュラムとして用意される。
「ゼロ高等学院」の顧問には、元マイクロソフト社長の成毛眞さん、コルク社長で「インベスターZ」や「宇宙兄弟」などを世に送り出した佐渡島庸平さん、「学年ビリの学生が1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話(ビリギャル)」の作者である坪田信貴さんなどが就任している。
7月26日に都内で行われた記者発表会には、堀江さん、坪田さん、佐渡島さんが登壇。「ゼロ高等学院」の責任者となる内藤賢司さんや、元アイドルでモテクリエーターの菅本裕子さんも加わって概要の発表と今後の教育についてのセッションが行われた。この中で「この学院は自分の人生を懸けてやりたいことを探す場所」「バラエティー豊かな選択肢を用意する」「これからはキュレーションの時代」「これからの社会が必要とされている人材を育てる」などが説明された。
第1期の入学式は、10月6日に静岡県の「ゼロの郷」で行われる。全国からインターネットでの入学式への参加も可能。