富士屋ホテル(箱根町宮ノ下)に5月3日、新緑の季節に合わせて庭園内にハーブガーデンをオープンした。12種類のハーブを12のブロックに分けて栽培し、庭園を散歩する宿泊客に喜ばれている。
ハーブガーデンは「温室」の跡地に建設された。写真は温室の外観
富士屋ホテルの庭園は、5月はツツジ、6月にはアジサイなど四季折々の花々や樹木が楽しめるほか、これからの季節はホタルも鑑賞できる。1932(昭和7)年、チャールズ・スペンサー・チャップリンが兄のシドニーと共に来館。ホテルの庭園や近くの小道を散策した。この散歩コースは現在でも「チャップリンの散歩道」と呼ばれている。
ハーブガーデンは、かつて温室として使っていた施設を改修して作られた。この温室が建設されたのは1920(大正9)年。3代目の山口正造社長が、当時としては珍しい温泉熱を利用した温室として完成させた。1965(昭和40)年ごろから、400~500種の植物を栽培するほどになっていた。
現在のハーブガーデンになってからは、イタリアンパセリ、タイム、バジル、ミント、ラベンダー、ローズマリーなど12種類を栽培し香りが楽しめるエリアになっている。富士屋ホテルの鈴木香さんは「自然に囲まれた約5000坪の庭園にひときわ香るエリアになり、来館者から喜ばれている。『見て感じるハーブガーデン』を目指していきたい。ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
ハーブガーデンの開園時間は7時~17時。入園無料。