「泊まれない旅館」として知られる箱根のデイユース施設「金乃竹茶寮」(箱根町仙石原)が8月4日で1周年を迎えることから、従来提供する4時間滞在プランと同料金で最大10時間滞在できる特別プランを提供する。
箱根で旅館5店舗と飲食店2店舗を運営する金乃竹。泊まれない旅館の「金乃竹茶寮」は、コロナ禍で閉業した創業施設跡に2022年8月にオープンしたデイユース型の旅館。新設に当たりコロナ禍の2022年6月16日に実施した『「日帰り旅行」と「デイユース」に関するアンケート調査』を元に開業した。
調査結果は、約37%が「日帰り旅行への意欲が増した」との回答があり、68%が「旅館のデイユースを利用したことがある」「検討したい」と回答している結果に。これを踏まえ、「デイユース型の旅館」の方向性が明確になったという。
併せて、デイユース利用時に最も期待する内容は「料理」、次いで「露天風呂付き客室」という結果も踏まえて「金乃竹茶寮」が誕生した。露天風呂付きの部屋で、「黒毛和牛のしゃぶしゃぶ御膳」が楽しめるサービスを4時間と6時間滞在で提供し、首都圏の「泊まれない事情」のニーズに応えてきた。1周年記念で提供する8月限定の特別プランは、4時間滞在プランの価格で最大10時間滞在できるプランを提供する。
「金乃竹」経営戦略本部の八幡正昭さんは「10時間、目いっぱい、宿泊しないと体験や経験のできない旅館の設えや非日常空間の中で、客室露天風呂に浸かり、和食を食べ、眠くなったらお休みいただく、何もしない楽しさを味わっていただければ」と利用を呼びかける。
料金は、往復プライベート送迎付き10時間滞在プラン「黒毛和牛しゃぶしゃぶ御膳」の昼食付きで2万3,100円~。送迎のないプランは2万2,000円~。いずれも利用期間は8月3日~31日。