小田原の地場産業などの地域資産を知ってもらうために運営されている「街かど博物館」を訪れる女性観光客が目立つようになってきた。
同地場産業の商店や工場が施設の中に展示や説明ボードなどを掲げ、訪れた人に歴史や商品などを紹介する同館には、小田原を散策する観光客が立ち寄っている。その中の一つ「梅万資料館」は梅干し専門店「欄干橋ちん里う(らんかんばし ちんりう)」(小田原市本町4、TEL0465-23-1547)が運営する。
小田原といえば「梅」。特に「十郎」など評価の高い品種もあり伝統的な手法で加工され販売されてきた。同店では古い梅干やいろいろな梅干しの種を展示し、梅干しを使った漬け物の作り方なども教える。
店主の小峯真嗣さんは「街かど博物館をやっていて良かったと思うのは、梅干しに興味を持ったお客さんが来店してくれること。ついつい梅干し談義で話し込むことも」。梅の季節が続く現在は、「女性のお客さんが街かど博物館巡りで立ち寄るケースも多い」と話す。