箱根の夏の恒例行事「大文字焼き」が8月16日に迫り、15日・16日には「箱根強羅温泉夏祭り」が開催される。
箱根の大文字焼は大正時代から続く行事で今年で90回を数える。当初は避暑客を楽しませるための行事だったが、関東大震災以降はうら盆の送り火として行われてきた。今年は地震や津波などの災害犠牲者の慰霊祭も行う。
箱根の明星ケ岳の山頂近くに点火する文字は2カ月ほど前から準備が始まる。刈り取り、乾燥した長さ3メートルほどの篠竹(しのたけ)を直径30センチの束にする。それを350束使い、幅110メートル以上ある「大」の文字を作る。
点火と同時に2000発の花火も打ち上げ、夏祭りに華を添える。強羅駅前のイベント会場にはビアガーデンがオープンし、歌手の八反安未果(はったんあみか)さんや中村あゆみさんなどのライブも予定。東北地方支援チャリティーとして開催する「大文字ビンゴ大会」はビンゴカードの売り上げを義援金とするほか、東北地方の物産の販売も行う。
点火開始は19時30分。イベントのスケジュールはホームページで確認できる。