湯河原温泉街の中心部、万葉公園(湯河原町宮上 万葉公園内花木園)で6月5日より、「ほたるの宴」が開催されている。
同イベントは、湯河原小学校2年生の生徒がホタルを通して湯河原の自然環境やほたるの生態について学ぶため、体験学習として放流された幼虫が自然羽化したゲンジボタルを楽しむことができるもの。町内を流れる藤木川・千歳川・新崎川の河川ではこの時期、天然のゲンジボタルを見ることが出来る。
開催日について、湯河原温泉観光協会企画課長の久能木考一さんは「ホタルは立春(2月4日)から積算温度が400度を超えると羽化すると言われている。羽化に合わせて開催日を決めるのだが、今年は昨年より5日遅らせた」と話す。
ホタルの見ごろについての質問も多いという久能木さん。「ホタルが飛び立つ時間は、日没後から午後9時ごろまでが最も活発で、その後午前0時、午前3時と3時間周期で活動する。雨の日などは葉の裏側に隠れて光っているなど、その日の気象条件で見え方が変わる」。
昆虫を数えるときの助数詞は普通「匹」だが、湯河原では「頭」で数える。「動物学や昆虫学の世界では、昔から人にとって益をもたらすとされてきた生き物に『頭』の単位を付けていたこともあり、湯河原ではホタルは大事な生き物として認識している」(同)という。
「湯河原町のあらゆるところでもっとホタルが見られるようになることを願い、ホタルとの共生をこれからも考えていく」(同)。ほたるの宴は6月22日まで。
社団法人湯河原温泉観光協会
山口にホタルシーズン到来、一の坂川で「ほたる観賞の夕べ」(山口経済新聞)
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