相洋高等学校(小田原市城山)の和太鼓部が8月12日、第36回全国高等学校総合文化祭・富山大会「郷土芸能部門」で「優秀賞・文化庁長官賞」(和太鼓部門優勝)を受賞した。
富山県砺波市文化会館で開催された「第36回全国高等学校総合文化祭富山大会」郷土芸能部門は全国高等学校文化連盟と文化庁が主催し、文化部のインターハイともいわれる。創部23年目の同部は伝統曲と創作曲20曲をレパートリーがあり、校内外での公演は年間30数回を数えている。
今回選んだ演目は「天(あま)翔(か)ける龍」。天空を翔ける神龍が飛躍する様を表現した創作曲。日照りにあえぐ村娘がしの笛を吹き始めると、暗雲の中に1匹の龍が現れ、天空を縦横無尽に翔け暴れる。雷鳴が鳴り響き、大地が鳴動し、恵みの雨をもたらすという、箱根に伝わる伝説の情景描写を組み込んで仕上げた一曲だ。
演奏は若者の力強さ、躍動感、情熱を表現したとして高い評価となり和太鼓部門で勝利した。今回の受賞は2001年の福岡大会に続いて2回目。この結果、8月25日に東京国立劇場で開催される「第23回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演」の出場も決まった。
同部顧問の小林悟さんは「持っている力を十分に発揮してくれた。懸命に和太鼓をたたく姿が、会場内に伝わり感動が起きていたのがうれしい。日頃の練習のたまもの」と話す。