箱根ラリック美術館(箱根町仙石原、TEL 0460-84-2255)に常設展示されているオリエント急行のサロンカー「ル・トラン」内で現在、「ラリック ウインターライト レビュー」が開催されている。
サロンカー「ル・トラン」(4158E)は1929年、パリとフランス南部を結ぶルートとして開通した「コート・ダジュール特急」で活躍。運休後、1982年にパリからイスタンブールまで走るオリエント急行の路線で復帰を果たし、2001年まで現役で活躍。2004年4月、箱根にやって来た。
フランス大統領専用車両の装飾を担当したラリックは1928年、オリエント急行の列車の室内装飾を担当。その車内装飾は、150枚以上のガラスパネルを貼り張り巡らせ、車窓からの自然光や室内ランプなどの光を利用するのが特徴。装飾パネル「彫像と葡萄(ぶどう)」(1928年)やラリックの娘スザンヌがデザインした「花束」(1928年)のパネルも車両の個室内で見ることができる。
同展では、夜の冬景色をイメージし、ルネ・ラリック作の花器「シリウス」(1945年ごろ)、鉢「エトワール」(1935年)などを車内に展示する。
予約受け付けは10時~16時(予約は現地受け付け)。料金は1人2,100円(ドリンク、デザート付き。同展のみ観覧の場合は入館料不要)。1回につき定員20人。所要時間は45分(映像説明、車内見学含む)。3月31日まで。