小田原で梨(なし)の生産を始めて70年を越える水野農園(小田原市鬼柳、TEL 0465-36-6334)が、「小田原梨」の出荷に忙しい。
豊富な湧き水と水はけの良い土壌に恵まれた同農園一帯。甘く豊富な果汁のナシが収穫できるという。現在、上品な甘さとシャリッっとした食感でキメの細かい果肉が特徴の「幸水」と、大玉で酸味と甘みのバランスがとれた果汁が豊富な「豊水」の2種類を生産している。
これまで「小田原の梨」としてブランディングし全国へ届けている。市場にはほとんど出しておらず、生産量のすべを庭先と宅配で販売。リピーターからは毎年出荷の2カ月前ごろから予約が入り、最近では入手が困難な状況にもなっている。
水野農園3代目の水野仁司さんは「おいしさで多くの人に喜ばれているのでありがたい。今後も小田原梨の普及に力を注いでいきたい」と意気込みを見せる。