徳富蘇峰記念館(二宮町二宮、TEL 0463-71-0266)で現在、企画展「辞書を編んだクリエーターたち」を開催している。
明治・大正・昭和期における代表的な言論人である徳富蘇峰(1863-1957)が関与した資料を豊富に持つ同館。明治の初めより、近代国家の仲間入りをはかるための辞書編さん作業が始められ、明治24年に日本初の近代的国語辞典「言海」(3万9000語収録)、明治40年に三省堂の「辞林」(金沢庄三郎編集)、昭和6年に冨山房の「大英和辞典」、昭和10年に語句の解釈をすべて口語文にするという画期的な手法をとり、分かりやすさが評判となった博文館の「辞苑」が刊行された。
今回の企画展では、こうした辞書編さんという一大事業に挑んだ編集人、出版経営者たちにスポットを当て「辞書を編んだクリエーターたち」として位置付け、徳富蘇峰との交友の書簡(手紙)や実際に編さんされた辞書などと共に展示する。辞書をこよなく愛した徳富蘇峰ならではの資料に巡り合える。
開館時間は10時~16時。月曜定休。入館料は、大人=700円、高校・大学生=500円。12月25日まで。