昭和女子大学の女子大生9人が、箱根地域の活性化のために、マーケティング視点に立って、箱根地域のヒアリング調査と活性のための情報発信プログラムを作成し成果を上げている。
その概要が、3月1日に開催された「2013年度 昭和女子大学 プロジェクト研究発表会」で報告された。産業界のニーズに対応した教育改善と体制整備を目的とする同プロジェクト。人間社会学部現代教養学科3年で、薬袋貴久(みない たかひさ)専任講師が担当するゼミの9人は、女性が主体となって「箱根地域の魅力の創造とコアターゲットを女性に絞った情報の発信」を目指してきた経過を報告し高い評価を得た。
「薬袋ゼミ」の9人は、女性を対象にし箱根のさまざまな場所で豊かな自然や文化を学びながら感性を磨くことができる「はこねのもり女子大学」を運営する一般社団法人「はこねのもりコンソーシアムジャパン」(箱根町仙石原)と連携するスキームで活動を展開した。
薄井まどかさん、鎌田有紀さん、小林あゆみさん、小林悦子さん、関奈津子さん、平川真弓さん、松田夏波さん、百瀬未希さん、吉田安那さんのメンバーは、箱根で活躍する女性へのヒアリング調査グループと、女性感性を磨くためのプログラム作成への体験グルーブに分かれて活動を展開した。
ヒアリンググループのメンバーは、「箱根でしなやかに美しく生きていく女性たちに巡り会えた。そのライフスタイルは多くの女性に共感されるはず」と確信したという。プログラム作成のための体験グループのメンバーは「箱根の自然の中でヨガのプログラムを実施していくと、体と心が癒やされていく自分を感じられた。多くの女性がこれを欲しているはず」と成果を話す。
得られた調査結果やプログラムの内容を体系化し、ジャパンライフデザインシステム、箱根写真美術館などの協力を得て「はこじょ手帳」にまとめて編集発行した。「女性の感性と若い新鮮な視点があふれるほど盛り込まれた手帳にまとまった。理論だけでない新しいエリアマーケティングのプラットフォームが構築されたと思う」と薬袋専任講師。
「はこじょ手帳」の販売価格は1,143円。「はこねのもり女子大学」の内容はホームページで確認できる。