箱根ラリック美術館(箱根町仙石原、TEL 0460-84-2255)で開催中の「大森暁生展-Rene Laliqueへのオマージュ-」が好評につき、会期が延長された。
大森暁生作・彫像「天使のトルソ」(2007年)とルネ・ラリック作・花器「茨」(1921年)
彫刻家の大森暁生さんとルネ・ラリックの作品を展示する同展。世紀末に混沌(こんとん)のパリで模索し花開いたラリックと、混沌の現代で創作活動する大森さんの2人の作品を展示する。
大森さんはラリックを敬愛しており、「誰も見たことのないものを生み出し世に放つとき、創り手は勇気がいるものだ。ラリック作品を目の前にすると、いつも心がザワザワと音を立て、一歩踏み出す勇気を与えてくれる」と話す。ラリック自身も「それまでに誰も目にしたことのない作品を、一人でも多くの人に手にしてほしい」との思いを込め制作に励んでいたという。
今回は、大森さんの業績をたどる彫刻作品に加え、ラリックにささげた新作も発表。同美術館・ミュージアム部の大塚梓さんは「時代を隔てながらも、志を同じくする二人の作品の展示で大変好評。期間も延長されていますので、ぜひお越し頂ければ」と話す。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,500円、大学生・高校生・シニア(65才以上)=1,300円、中学生・小学生=800円。5月11日まで。