箱根登山鉄道沿線のアジサイが開花し見ごろを迎え、今年も車窓に触れるほど咲き誇るアジサイを堪能できる「あじさい電車(定期列車)」が運行される。
数十年かけて職員たちによって一株一株植栽され続けているアジサイ。昼間は、木漏れ日を受けてアジサイが耀き、夜間はライトアップされ、闇夜に浮かぶアジサイの姿は、日中とは違い幻想的となり多くのファンがいる。
今年は、新たに「車川」のライトアップポイントが新設。全長約55メートルにわたってLED照明を設置した。同ポイントは、アジサイが高い位置に植栽されているため、車内からあじさいの姿をダイナミックに楽しむことができる。このライトアップ照明に使用する電力は「グリーン電力」でまかなったとみなす方法で取り組む。
アジサイの見ごろに合わせて、全座席指定の「夜のあじさい号(特別列車)」が臨時運行される。同列車は、強羅行は「宮ノ下駅」、箱根湯本行は「塔ノ沢駅」で約10分停車し、記念撮影の時間を設ける。7カ所のライトアップポイントでは、電車内の照明を落とし、徐行や停止を繰り返しながら、車掌のアナウンスとともにゆっくり運行される。
沿線の見ごろは7月下旬まで。特別列車「夜のあじさい号」の臨時運行は、6月21日~7月6日。座席券料金は、大人=片道310円、小児=片道160円(別に通常の運賃が必要)。運行本数は、6月21日~26日=2本(箱根湯本発1本、強羅発1本)、6月27日~7月6日=4本(箱根湯本発2本、強羅発2本)。予約は、夜のあじさい号予約センター(TEL 0465-32-8787、受付時間は9時30分~17時、土曜日・日曜を除く)で受け付ける。