小田原駅に直結する商業施設「HaRuNe小田原(ハルネおだわら)」が11月1日、グランドオープンした。
魅力的な小田原の「ヒト」「モノ」「コト」を発信し、市民や観光客が集う「にぎわいの場」の創出をめざす同施設。交流を通じて、「小田原ならではの新しい価値」を生み出し、地域活性の拠点となることを目指す。
同地下街の歴史は、1976年(昭和51年)11月に小田原地下が運営する「アミーおだちか」から始まる。市民の買い物に利用されたが、1991年をピークに売り上げ減少、2002年に運営会社の小田原地下街株式会社が民事再生法適用を申請。「アミーおだちか」の運営は、新たに地元団体により設立された運営会社が引き継ぐが、売り上げが回復せず、2007年6月に営業を終了していた。
その後、「地域活性には、駅前のにぎわい創成が欠かせない」との声が上がり、小田原市、地元経済団体を中心に小田原地下街の再生が検討された。2009年4月に、小田原市は、「小田原地下街は、小田原の地域資源やなりわい文化などの情報発信機能などを備えた新たな施設として再生を図る」という方針を決定した。
この決定に基づき、2011年3月に小田原市は、地下街の敷地の半分を所有するJR東日本及びそのグループ会社である湘南ステーションビルと再生に関する基本事項について合意。「HaRuNe小田原」の開業に結びついた。
グランドオープンの1日、オープン前には多くの人が集まり、終日にぎわいが続いた。また市内を回遊する人々もあり「にぎわい効果」が市内にも見られた。
同施設のオープンを告知するポスターも話題となっている。このポスターは、愛称に応募した人々、テナント、生産者、工事関係者など、ハルネにまつわる「人」が登場。小田原で生活する人々の気持や機微を上手に表現し、小田原愛あふれるポスターに仕上がっている。
「この地下街は小田原の起点。いつまでも繁栄させなければいけない」との声も多い。