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二宮で「吉田松陰とその大いなる系譜」展-大河ドラマ「花燃ゆ」にちなみ企画

吉田松陰が長州(山口・萩)で書いた「三余説」(写真提供=徳富蘇峰記念館)

吉田松陰が長州(山口・萩)で書いた「三余説」(写真提供=徳富蘇峰記念館)

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 徳富蘇峰記念館(二宮町二宮、TEL 0463-71-0266)で現在、特別展「吉田松陰とその大いなる系譜」展が開催されている。

京都府立図書館に建つ「吉田松陰 拝闕詩碑(はいけつしひ)」の原拓

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 明治・大正・昭和期の出版人で言論界の重鎮だった徳富蘇峰の書簡、蔵書、原稿などを保存する同館が、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の放送に合わせ企画した同展。

 徳富蘇峰が残した松下村塾の塾生との書簡や当時の資料を展示している。注目の展示は、吉田松陰が書いた「三余説」。1854(嘉永7)年に再航したペリーの黒船「ポーハタン号」の乗船し、渡航を希望したが拒否され投獄。長州の野山獄(山口・萩)に送られていた際に書かれたという。

 このほか、吉田松陰に影響を与えた横井小楠、佐久間象山、藤田東湖などの書軸。伊藤博文、山県有朋、野村靖、乃木稀典や、大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン文の夫にあたる楫取素彦(かとりもとひこ)の書簡も展示する。

 吉田松蔭は1859(安政6)年、安政の大獄に連座し30年という短い生涯を閉じる。その処刑から34年後の1893年(明治26年)に、徳富蘇峰は今も読み継がれていく「吉田松陰」を発刊。ジャーナリストとして、新聞経営者の立場として松蔭門下の人々との親交を深めていた。

 同館・学芸員の塩崎信彦さんは「今回は、コレクション、書簡、資料などあわせて30点を展示。この時代を駆け抜けた人々の筆跡をごらんいただき、息づかいを感じてもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~16時。入館料は、一般=700円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。月曜休館。

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