小田原市民会館大ホール(小田原市本町1)で1月31日、ふるさとの先人を通して、まちづくり、ひとづくり、心そだてを目指す自治体が一堂に会して「嚶鳴(おうめい)フォーラム」が開催される。
先人の知恵や経験を通して普遍的な人間の英知を再発見することで良い地域づくりを学び、実現していくことを目的に開く同フォーラムは2007年から始まり、今年で8回目。主催の嚶鳴協議会は、小田原市をはじめ、岐阜県恵那市、岐阜県大野町、沖縄県沖縄市、岩手県釜石市、長野県木曽町、佐賀県多久市、大分県竹田市、愛知県田原市、愛知県東海市、長野県長野市、大分県日田市、兵庫県養父市、山形県米沢市の14自治体で構成する。
小田原のゆかりの先人として名高い江戸時代後期の農政家であり思想家である「二宮尊徳」と、戦国時代に小田原を中心として関東一円に善政を敷いた「北条五代」をテーマに、これからのまちづくり考える。
プログラムは、小田原市立城北中学校吹奏楽部による歓迎演奏、小田原市率報徳小学校・小田原市率桜井小学校の学習発表、リレー講演、市町長サミットを予定。「リレー講演」は、作家の伊東潤さんと童門冬二さんが「北条五代と二宮尊徳」をテーマに講演。「市町長サミット」では、コメンテーターに中国哲学・日本近世思想史が専門の東洋大学名誉教授吉田公平さんを迎え、「以徳報徳~市民力・地域力を生かしたまちづくり」をテーマに各市町長が各市町における取り組み内容を発表する。
同市文化部生涯学習課で尊徳記念館担当する湯浅浩さんは「小田原市をはじめ各地の先人の事跡を知ることができ、先人の教えを生かしたまちづくりの取り組みを学ぶ絶好の機会。ぜひ参加していただければ」と呼び掛ける。
開催時間は、12時開場、12時45分~16時40分。定員は先着700人。参加無料。