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小田原の養鶏場「春夏秋冬」で朝の連続ドラマ撮影

「春夏秋冬」のワンフレーズを歌った自然養鶏場主を演じる泉谷しげるさん(中央)と檀上さん夫妻

「春夏秋冬」のワンフレーズを歌った自然養鶏場主を演じる泉谷しげるさん(中央)と檀上さん夫妻

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 養鶏場「春夏秋冬」(小田原市久野)でロケ収録されたNHK連続テレビ小説「まれ」(6月15日~20日の回)が放送された。

卵を味わって「おいしい」とヒロイン・津村希の土屋太鳳さん(左)

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 世界一のパティシエを目指し、厳しい修業をしているヒロインの希(まれ)。 スイーツ作りの基本であるカスタードクリームすら満足に作れない自分の技術に失望していると、池畑大輔(修業先マ・シェリ・シュ・シュのオーナーシェフの息子)が希を思わぬところに連れ出す展開。

 劇中では、自然養鶏場「花鳥風月」として登場する「春夏秋冬」。ドラマに登場するパティシエが、素材へのこだわる設定であるため、作品にリアリティーを求めることから養鶏場も卵も本物である必要があり、オープンロケ地として選ばれたという。

 収録当日は、ヒロインの津村希(土屋太鳳さん)、養鶏場「花鳥風月」オーナーの浜田(泉谷しげるさん)、池畑大輔(柳楽優弥さん)、二木高志(渡辺大知さん)が撮影に参加。リハーサルではまいた飼料で鶏が満腹となり本番前に鶏舎に帰ってきてしまうことがあったが、無事に終了した。

 同養鶏場を運営する檀上貴史さんは、泉谷しげるさんから「このような養鶏を実践されている方がいることに驚いた。輸入物に頼らず、地元の物だけで飼育することは大変だろうけど、これからの日本に必要なこと。がんばってほしい。養鶏場の名前がいいね。春夏秋冬。最高だよ」との言葉をもらい、記念撮影の時に、名曲「春夏秋冬」のワンフレーズを歌ってくれたと喜びを話す。

 檀上さんは「厳しい修業をし、食べる人を幸せにするパティシエの人々が、私たちの卵を待っていてくれることを再認識させられた。『地域循環型自然養鶏』を実践し、豊かな自然と鶏たちを信じて地域との連携しながらがんばりたい。養鶏場がある久野の里山の風景がテレビに映ることで、少しでも都市近郊の里山に注目が集まればうれしい」と笑顔で話すが、卵は品薄で約半年待ちの状態。「鶏卵は本来、大量生産には向かない食品。適切な飼育環境、適切な飼料を与えると生産量はごくわずか」と申し訳ない顔も見せた。

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