陶芸家・森岡由利子さんの作品展「白磁・壺」が現在、小田原のギャラリー「うつわ菜の花」(小田原市南町、TEL 0465-24-7020)で開催されている。
森岡さんは岩手県出身で、現在は和歌山県の高野山のふもとに居を構えている。「今回の震災で故郷の様子に胸を痛め、家を離れざるを得なかった人たちのことを思って祈っている。焼き物を通じて皆さんに思いが伝われば」と話す。
作品は韓国・李朝の白磁に影響を受け、素焼きをせず釉薬をかける「生がけ」という技法を用いる。存在感がありながら柔らかく素朴な風合いが特徴で、艶を抑えた鈍い白色は低めの温度でじっくり焼成することで出せるという。
営業時間は11時~18時。4月25日まで(20日は定休)。