箱根の秋を代表する仙石原高原のススキが見ごろを迎え、観光客の目を楽しませている。
台ヶ岳(1,053メートル)の山裾に群生するススキ野原は「かながわの花の名所100選」「かながわ景勝50選」の一つに数えられ、夏の間に見事なグリーンのじゅうたんをつくり、9月末から11月上旬にかけて穂は美しい黄金色に染まる。ススキ野原には散策路があり、背丈ほどに育ったススキの中を散策する事もできる。
「今日は夫婦で来たが充分満喫することができた」と話すのは東京から観光で訪れていた中村肇さん。
9月20日からは、土曜・日曜・祝日限定で箱根湿生花園~台ヶ岳~仙石高原を巡回する「仙石すすきバス」が特別運行されており、ススキの名所とともに秋の箱根を堪能できるようになっている。
箱根湿生花園副園長の中村さんは「ススキは例年並みに育っており、これから徐々に綿毛が開きピークを迎える。初秋の風にそよぐ黄金色の穂と雄大な仙石原高原の景色は11月上旬くらいまで楽しめるだろう」と話す。