「小田原まちづくり応援団」は11月27日と12月4日、地元の歴史的建造物を巡りながら紅葉を観賞する「観楓会」を開催する。
小田原は100年ほど前、鉄道の開通に伴い当時の名士たちが別邸・別荘を構えた土地。同会では、電力王と呼ばれた松永安左ヱ門の邸宅の松永記念館内「老欅荘」、明治から大正にかけて活躍した政治家・山縣有朋の別邸「古稀庵」、黒田長成侯爵の別邸「清閑亭」などを訪れる。
小田原で晩年を過ごした山縣有朋は1913(大正2)年11月27日、「小田原の紅葉こそ美しい」と感想を述べたという。黒田長成も小田原の紅葉を題材にして漢詩を残した。約100年後の同日にこの言葉を確かめにいくという趣向のイベントを企画。昨年開催時は都内からの参加者もいたという。
紅葉の庭園巡りの後、「一夜城ヨロイヅカ・ファーム」などから取り寄せる季節の和洋菓子のビュッフェも用意する。
開催時間は、午前の部=10時~12時30分、午後の部=13時30分~16時。参加費は2,000円。定員は各回先着20人(要事前予約)。申し込み・問い合わせは清閑亭(TEL 0465-22-2834)まで。