小田原まちづくり応援団は清閑亭(小田原市南町1、TEL 0465-22-2834)で6月16日、「電力王」と呼ばれた松永安左ヱ門を偲んで「耳庵 松永安左ヱ門四十二年忌講演会」を開催する。
電力業界に名を馳せたのち、還暦をすぎて茶の世界に没頭。三井財閥の益田孝(鈍翁)、三越百貨店の野崎廣太(幻庵)と共に、近代小田原三茶人の一人である松永安左ヱ門は耳庵(じあん)の号を持った。戦後の経済復興に力を尽くしたほか、数寄を凝らした邸宅「老欅荘」を小田原・板橋の地にかまえ、池田勇人などの要人がたびたび訪れた。
講演には「七十歳からの挑戦 電力の鬼 松永安左ヱ門」の著者である作家の新井恵美子さんを講師に迎えて、車座形式で耳庵が愛した小田原とゆかりの人びととの交友をわかりやすく紹介する。
主催する小田原まちづくり応援団の金山摩美さんは、「耳庵(じあん)の人柄や小田原での交友などを、新井恵美子さんに語って頂く貴重な機会。ぜひ参加して頂ければ」と呼びかける。
開催時間は、13時30分~15時30分。参加費は2,000円(お茶・耳庵まんじゅう付き)。定員は50人。申込みは清閑亭で受け付けている。