江戸時代に行われた参勤交代を再現した「箱根大名行列」が11月3日に箱根町で行われ、箱根湯本芸能組合の芸妓(げいこ)やきらり妓(きらりこ)が行列に華やかさを添えた。主催は箱根湯本観光協会。
1935(昭和10)年から続く箱根の風物詩となっている同行列。情緒ある箱根旧街道や温泉街を、旗持ち、鉄砲隊などが「下に~下に~」の声に合わせて練り歩く。同組合に所属する芸妓100人も参加。今年は統一した衣装ではなく各自の「お座敷着」で参列したため、より華やかな行列となった。
箱根の若い芸妓、きらり妓9人が同組合の先頭で行列し、多くの声援を受けていた。今年は、湯本富士屋ホテル前など3カ所で「箱根さわぎ」や「箱根ばやし」の踊りを披露し、沿道の観覧者から喜ばれた。
同組合理事の竹澤政子さんは「華やかな時代絵巻を再現できた。これからも箱根の良さを継承していきたい。箱根湯本見番では芸妓やきらり妓の踊りなどが見られる公開日もあるので、ぜひお越しいただければ」と話す。