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湯河原町に町民の寄進で「温泉場ぶらりお休み処」-「紺綬褒章」受章も

寄進した小松真喜子さん、小松ひふみさんと家族

寄進した小松真喜子さん、小松ひふみさんと家族

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 湯河原町で4月5日、温泉場地区を訪れる観光客が気軽に立ち寄ることのできる無料休憩所と、地域住民の交流・活動スペースを兼ねた多目的施設「温泉場ぶらりお休み処」がオープンする。

「紺綬褒章」の褒状と褒章が渡される

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 同施設は湯河原町に居住する小松真喜子さんが、両親である小松健太郎さん(故人)と小松ひふみさんの「生まれ育った町と地域の皆さんのために役立ててほしい」との願いを受けて、2013年1月に同町に寄進したことから整備が始まった。

 寄進された場所は、湯河原観光会館の前で「コミュニティストア湯河原むろさだ店」隣に位置し、建物の1階を改装して活用する。「休憩スペース」は、1階の入り口側にテーブルや椅子、パンフレット台などを設置し、観光ボランティア会員が温泉場地区の観光案内を行ったり、短時間の休憩ができるようにしたりする。無料Wi-Fiも利用可能。「住民交流スペース」は、温泉場地区の住民や老人会、団体が利用できる集会のための施設として地域で有効活用する。

 オープンを前に、私財を公益のために寄付したとして「紺綬褒章」を受章。3月26日には冨田幸宏町長が訪問し、小松ひふみさんや家族が見守る中、小松真喜子さんに褒状と褒章などが伝達された。「寄進された意思を大切にし、湯河原町を訪ねていただく人々と地域で生活する人々のために有効活用していきたい。心より感謝を申し上げたい」と富田町長。

 オープニングセレモニーは4月5日13時30分より、同施設で開く。「休憩スペース」の利用時間は、観光客が多い土曜~月曜・休日の10時~15時。

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