文化情報発信を目的に小田原市民が主役となって制作した「まちあるきマップ」が完成し、活用が始まった。
小田原市主催で開催された「文化情報発信ワークショップ~まちあるきマップを作ろう~」に参加した市民が制作した同マップ。14人がテーマ別にチームに分かれ、街を歩いて取材を重ねて制作した。牛山惠子さんが講師となり企画を支援した。
小田原の明治・大正・昭和の面影を味わう「あなたも2時間の小田原人マップ」、城があり海がある小田原の魅力を紹介する「小田原てくてくマップ」、北条早雲が小田原城を築いたときに京都から大工、石工、木工などの職人たちを呼び入れて住まわせた職人のまちを紹介する「板橋路地歩きマップ」の3種類。
「板橋路地歩きマップ」の制作に参加した市内で雑貨店を営む石塚直子さんは「視点の違うメンバーと協力しながら作ることで、あらためて小田原の魅力を再発見した思い。配った店などで追加が欲しいと言われたのがうれしい」と話す。
同市文化政策課の松井真理子さんは「制作した市民の皆さんは小田原に住んでいる人ばかりだが、普段通り過ぎている場所で新たな発見をすることができたようで、とても喜んでいたのが印象的だった」と振り返る。
マップは市役所の文化政策課、観光案内所、市民会館、文学館、図書館、市内店舗などで配布するほか、ホームページからダウンロードできる。