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小田原で「佐藤大寛展」-六曲一双金屏風「富嶽之図」公開も

「富嶽之図」(写真提供=小田原市)

「富嶽之図」(写真提供=小田原市)

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 松永記念館(小田原市板橋、TEL 0465-22-3635 )で5月28日から特別展「富士と対峙した孤高の画家 佐藤大寛展」が開催される。主催は小田原市郷土文化館。

佐藤大寛(1970年=昭和45年頃。写真提供=小田原市)

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 大雄山最乗寺の寺宝「富嶽之図」を松永記念館で特別公開する同展。佐藤大寛が終生のテーマとした「富士山」を画題とした作品を中心に紹介する。今回特別公開となる六曲一双金屏風「富嶽之図」は、同展の見どころの一つ。

 画壇に属することなく、孤高を貫き、富士と真摯に向き合った佐藤大寛の作品と魅力を堪能することができる。同館の学芸員が展示を解説する「ギャラリートーク」が、6月7日の11時と14時からの2回開催される(各回40分、定員は同20人、申し込み先着順)。6月22日には、特別講演会「佐藤大寛 人と作品」が開催され、学習院大学教授の島尾新さんが講演をする(開催時間は13時30分~3時00分、定員40人、申し込み先着順)。ともに申し込みは、小田原市郷土文化館(TEL 0465-23-1377)で受け付ける。

 同館の中村暢子さんは、「白雪を冠した堂々とした姿を鮮やかな彩色で描いたもの、樹間越しに見えるさまを墨一色で洒脱に表したものなど、佐藤大寛が描いた富士の表情は実に様々。なかでも、大雄山最乗寺(南足柄市)の協力を得て特別公開する六曲一双金屏風「富嶽之図」は、日本美術史の大家・藤懸静也氏が、富士を描いた作品のなかで最も優れたものの一つと賞賛した作品。市内では初めての公開となる。ぜひご覧いただければ」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~午後5時00分。観覧料は、一般=500円、大学生=300円。6月30日まで。

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