最乗寺で「仏像を彫る教室」-仏師が指導、完成後は同寺に奉納

弁当持参で仏像作りに取り組む参加者。製作ペースは1年で平均2体ほど。

弁当持参で仏像作りに取り組む参加者。製作ペースは1年で平均2体ほど。

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 大雄山最乗寺(南足柄市大雄町、TEL 0465-74-3121)は毎月第2・4土曜日に「仏像を彫る教室」を開講している。

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 教室は、仏師(ぶっし)が直接指導する本格的なもの。実習は、飛鳥時代から関東、東北地方に続く技法である「鉈彫り(なたぼり)」からスタートする。素材となる木材は、大雄山の森林管理者である鈴木新助さんが調達したものを使い、時には霊木を用いることもある。

「全く経験のない人でも、回数を重ねて指導を受ければ彫り進めることができるので、仏像作りの醍醐味を自分のペースで味わうことができる」(同寺関係者)。

受講者側の幹事、廣瀧幸子さんは「あっという間に時間が過ぎてしまう」と話す。彫った仏像は最乗寺に奉納する。

 教室は現在、大忙しの状態になっている。南足柄市に奉納するために1メートル程度の仏像を受講生が7体、仏師が1体、合計8体を製作しているため。
南足柄市ではゴミの不当投棄に悩んでいたが、仏像を置くとゴミが捨てられないことが判明。7月26日に同寺で受講生が作った仏像が市に引き渡される。

 参加費は、木材などの材料費を含み5,000円。道具は各自で用意するが、同寺で購入することもできる。受講資格は16歳以上で、事前の予約が必要。

大雄山最乗寺

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