真鶴町、KDDI、多摩美術大学による産官学連携プロジェクト「真鶴スマート魚つき林」の完成プレゼンテーションが8月6日、「コミュニティ真鶴」で行われた。
真鶴町の持つ自然、KDDIのIT技術、多摩美術大学の自由で発想力の高いアイデアを融合し推進されている同プロジェクト。同会場には、メディアや町民など多くの聴講者が集まり、多摩美術大学の学生14人の提案に聞き入った。
同大学の提案は、真鶴町の持つ懐かしさを感じさせる佇(たたず)まいをモチーフにして「ただいまなづる」というコンセプトを設定。ナビゲーションアプリ、真鶴の土地柄を感じさせる立体的な地図、真鶴の素材を活用したファッションアイテム、新しいお土産として考案されたキャラクターを使った饅頭や真鶴の地形を球体に見立てたガラス玉、KDDIとの連携を意識したヘッドフォン、スマートフォン充電器、都会と真鶴の対比によって真鶴の持つ良さを最大限に表現した映像企画など多彩な内容となった。
プレゼンテーションを受けた真鶴町町長の宇賀一章さんは「外から来た若者たちが必死に私たちの町のことを考えてくれてうれしい。思いの詰まったアイデアを必ず形にしていきたい」と話した。KDDI 総務・人事本部 総務部長の田中稔さんは「単に奇抜なデザインが並ぶだけではない、右脳と左脳のバランスが取れた素晴らしい提案だった」と学生が作成したTシャツを身に付けてコメントした。
今後、真鶴町、KDDIを中心に提案されたアイデアを検証し、実現の可能性があるものは具現化へ向けた検討に入る予定。