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湯河原「光風荘」が来館者5万人達成 2・26事件の現場

光風荘来館者5万人目に坂本千登勢さん(中央)

光風荘来館者5万人目に坂本千登勢さん(中央)

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 2・26事件の資料館「湯河原 光風荘」(湯河原町宮上)で12月3日、来館者が5万人を達成した。

セレモニーの様子

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 2003年7月5日に開館した同館。5万人目となったのは静岡県長泉町の坂本千登勢さん。坂本さんは「母と日帰りで温泉に来た。たまたま通りかかって、光風荘を訪れたが、5万人目になってうれしい。今度は泊まりで湯河原温泉を訪れたい」と話す。

 坂本さんには湯河原町・光風荘保存会・湯河原観光ボランティアから「光風荘5万人認定証」、湯河原温泉宿泊券(5万円分)、みかん10キロを贈呈した。

 1936(昭和11)年2月26日早朝に発生した2・26事件で、湯河原にある「光風荘」は東京以外唯一の現場。前内大臣だった牧野伸顕氏は当時、旅館「伊藤屋」の元別館「光風荘」に家族と滞在。河野壽大将ら8人の別働隊の急襲にあった。同荘は放火炎上したが、伯爵は地元消防団の活躍で脱出し事なきを得た。

 現在の「光風荘」は事件の翌年、焼け跡に再建したもので、湯河原町と光風荘保存会が保存・運営している。同町・観光課の石黒英亀さんは「多くのみなさんが訪問してくれた結果。歴史の一コマを体験できる施設なので、ぜひお立ち寄り願えれば」と呼び掛ける。

 開館時間は、土曜・日曜・祝日=10時~15時。平日は1週間前までに湯河原町役場地域政策課(TEL 0465-63-2111)申し込む。

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