小田原のミカン農園で現在、東京農業大学の学生が実習として収穫に参加し、生産農家には大きな戦力となっている。
収穫作業に参加するのは、同大学「村の会部」。来年創部60年の歴史を持つ部活グループで、全国の生産農家に出向いて農作業を手伝いながら学ぶ活動をおこなっている。活動範囲は、小田原を始めとし、北海道、山形県、福島県、長野県、群馬県、埼玉県、静岡県、熊本県、鹿児島県・屋久島など広範囲に広がっている。
小田原での活動は今年で13年目。収穫ばさみを握り、軸を長めに切ってミカンの収穫作業をおこなっている。収穫したのは、「青島温州」という神奈川県や静岡県で作られている品種。収穫後、専用の貯蔵庫に入れられ2月頃の出荷まで貯蔵される。
小田原地域の実習を推進する猪狩(いがり)美香子さんは「小田原地域には12月と2月に伺っている。生産農家を応援することが、私たちの学習になる。貴重な体験ができてうれしい。日本に『村』が多かった時代に創部された『村の会部』。今後も活動を続けていきたい」と話す。