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おだわら駅伝開催 「酒匂チーム」が大会新記録の1時間58分で10連覇

6区を走り抜ける樽木将吾選手(写真=守屋佑一さん)

6区を走り抜ける樽木将吾選手(写真=守屋佑一さん)

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 「第10回おだわら駅伝競走大会」が1月15日、小田原アリーナをメイン会場にして開催された。

参加賞の「湘南ゴールドエナジー」を飲む選手

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 1949(昭和24)年から開催されている自治会対抗の「小田原市駅伝競走大会」と、1955(昭和30)年から開催されている小田原市の企業が争う「小田原地区実業団対抗駅伝」が統合された経緯があり、記録なども引き継いでいるため、伝統ある大会として知られている。コースは、市内一周8区間35.9キロで、地区対抗の部に20チーム、事業所対抗の部に9チーム、一般の部に4チームが参加した。

 今回は、地区大会の部で出場し9年連続優勝の「酒匂」を止める自治会が現れるかということが注目されていた。候補としては、8日に真鶴で開催された「第60回真鶴半島駅伝競走大会」で優勝した小田原市役所チームのエース樽木将吾選手が所属する「国府津」が連覇を止めるのではないかと見られていた。

 結果は「酒匂」が序盤から手堅くレースを進め、後半にエースクラスを多数起用し、追う「国府津」を突き放して大会新記録の1時間58分で優勝し、10連覇を達成した。「国府津」は3分離れて2位でゴール。山を登って下る難関の6区を走った樽木選手が17分58秒という記録を出し大会を盛り上げた。樽木選手は「狙っていた17分台を出すことができ満足している。山を下りきって、国府津の町の北部を駆け抜けたとき、地元の声援があったのが後押しになった」と振り返る。

 「国府津」は8人中5人が中学生という若い布陣。将来性のあるチームで、来年以降、メンバーの成長と共に優勝を狙うチームとして注目されている。樽木選手は「若いメンバーが力を出し始めている。必ず優勝のチャンスがあるので、チーム一丸となって、勝利に向けて走っていきたい。地元に対する感謝を、結果で恩返ししていきたい。チームとしては、『酒匂』の10連覇を阻止することはできなかったが価値のある2位だった」と来年に向けて意欲を見せる。

 小田原は箱根駅伝が通過することもあり駅伝熱が高い。今回も沿道ではたくさんの人が応援し選手を後押し。地区駅伝らしく、芦子地区などは親子で出場している選手や兄弟で出場する選手がいるなど微笑ましい姿が見られた。

 大会参加者には小田原で開発されたかんきつ「湘南ゴールド」を使ったエナジードリンク「湘南ゴールドエナジー」が参加賞として配布され、地域ブランドのPRも行われた。

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